この記事では、『現役漫画家が教える「漫画で20年食う方法」完全マスター初心者版』を読んだ感想を書いている。

本書の要約

この本は漫画家・宮塚タケシが漫画家としてのノウハウやマインドをまとめたものだ。

マインド編から漫画家の道具編、お役立ちツール、サイトが紹介されている。

読んでよかった点

漫画の構想を練るのに役立つツールやアプリの使い方が紹介されているのが良かった。

構想を練るのにX-mindを使う方法、私も真似してみよう。

漫画家が参考資料によく使っているフリー画像素材サイトをまとめた一覧はすぐにブックマークして登録しておいた。

また、ストーリーを作るうえでのキャラクターの設定の仕方や物語の組み立て方など、漫画を作るのに欠かせないスキームが簡潔にまとめられているのも分かりやすくて良かった。

現状自作の創作漫画は大まかなところは決めているけれど、キャラクターの詳細な設定やストーリーのテーマについてはきちんと決めていなかった。

だから改めて設定を書き出してみようと思う。

漫画を作る工程は、原稿用紙に向かって絵を描く作業よりも、ストーリーやキャラクターを練る事前準備の方に多く時間が取られるものだし、面白いマンガにする上でも要なのだなと。

あと、著者が20年以上漫画家をやっていて分かった漫画を描くのに向いている人の特徴が面白い。

いい意味で「常識をわきまえてる変人」という人だそうで。

もう少し掘り下げると、一日中漫画のことを考えて、なおかつ並行して遊ぶことに夢中になれる人。

意外だったのが、漫画漬けの人は漫画を描かなくなる傾向にあること。

漫画を読んでコレクションして漫画のことには詳しい人は描こうとしない癖がつくらしい…。

それから、「何かしらの物語を構成するうえで、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる仕掛けのひとつ」を意味するマクガフィンの概念は今回初めて知った。

だがマクガフィンについてあまりピンとこなかったので詳しく調べてみることにする。