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この記事では、有川真由美『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』の感想を書いています。
この本を手に取ったきっかけ
職場で話すの苦手だなー…と思う人がいて、その人にどう対応すればいいか悩んでいたところから話は始まります…
自分が新人なので仕事を教えてもらう立場だからあまり偉そうなことは言えないのですが…
しかしそれを差し引いてもちょっとやだな~と思ってしまう。
何が嫌に感じたかというと、
- やったことにダメだしする
- やろうとすることにいちいち先に口出しする
- 愚痴が多い
- 人の話を聞いていない
- 聞いていないから話がかみ合わない
だんだんとその人と話すの嫌だなー、話しかけるのめんどくさいなー、と思ってきまして…
なんだろ、気持ちよく仕事ができない。
だからといってその人としゃべらないというのは仕事を進める上では不可能なわけでして。
何とか嫌な気持ちにならずに仕事をしたい…
そんな感じで、何か問題解決の糸口になればと思ってこの本を手に取った次第…なのです…。
話しかけたくないのに「話しかけたくなる人」という私の悩みと矛盾するようなタイトルを手に取ったのは、一種の反面教師的な気持ちからですね、ハイ。
話しかけたくなる人に、オレはなる!!!
そこで本書の要点”話しかけたくなる人”についての要点と、コミュ障の私でも簡単に実践できそうな項目を私なりにまとめてみました。
本書の要点
話しかけたくなる人=話しかけやすい人
タイトルが「話しかけたくなる人、ならない人」とあるように、本書では話しかけたくなる人のメリットについて書かれてあります。
話しかけたくなる人とは、話しかけやすい人でもあります。
話しかけやすい人になると仕事においてさまざまなメリットが期待できます。
話しかけやすいとどんなメリットがある?
職場で話しかけやすい人になると、コミュニケーションがしやすくなる、という。
コミュニケーションがしやすいと、何か問題があったときも報告や相談が行われたりして、風通しがよくなるメリットが。
また、コミュニケーション不足による人間関係の悩みも解消されることも期待できます。
職場で味方を作りやすくなるといえるでしょう。
話しかけやすい人になるには?
では、話しかけやすい人になるためにはどんなことに気を付ければいいのか?
個人的に重要だと思った具体策は以下の5点。
- 穏やかでいること
- なんとなく微笑んでいる(=しかめっ面をしない)
- 絶対に相手の話を否定しない(ネガティブな言葉も使わない)
- 細かくチェックする人にならない
- 批判ばかりする人にならない
募る不満…愚痴を言いたいときはどうする?
コミュニケーション苦手な人は自分の感情や思っていることを伝えるのも苦手な分、不満もため込みやすいのではと思います。
ためこんで、ため込んで、最終的に怒りを大爆発させて職場にいづらくなるという経験をしたこともあるのでは…?(私はある)
どうしても批判や愚痴を言いそうになったときは、ため込まないことと、以下の点に注意しながら小出し(あまり頻繁に小出しするのも困りものですが!)に出していくのもひとつの手かもしれません。
- 言いたいことは全部言わずに、半分に抑える
- 明るい表情と口調で言う
- 特定の人を批判するときは意図的に主語を私にする「~と私は思う」
- ポジティブに締めくくる
一番いいのは文句も言わず、自分自身が気にしないことですが、それができたら仕事で悩みなんてほとんどないんですよ…私の場合…(涙!
仕事だけに集中できるようになる日はまだまだ遠いです。
あと批判や愚痴を出すときは、言ってもいい人の見極めをきちんとしましょう…!
とまあこんな感じで話しかけたくなる人になるためのノウハウが紹介されています。
とくに、コミュ障の私が気を付けたいなと思ったのが以下の点。
自分から話しかけない人にならない。
これ重要です。
自分から話しかけない人にならない
無意識のうちに壁を作ってませんか?
これ、私よくやっちゃうんですよね。
話すの苦手だから、話しかけないでオーラを出して自分に壁を作るの。
具体的な行動としては、スマホをいじってずっとうつむいていたり、本を読んでいたり。
話すの苦手だから意図的にやってることもある。
別にスマホいじりと読書がダメなんじゃなくて、話す必要のある場面においてこんな行動とってると、話しかけづらい人になってどんどん孤立していくというね。
そんで、自分で作った壁を突破して話しかけてきてくれる人が現れるのを待つ…なんて自分勝手なんだろうな、と本を読んでて思ったわけです。
とりあえず、無理にこちらから積極的に話しかけるとまではいかないまでも、必要なときには話しかけるし、また話しかけられやすい雰囲気を作っておく必要はあるなと。
顔をあげて周囲を見渡してみよう
本書では、壁を作らない方法として、顔を上げて周囲を見渡すことを提示しています。
周囲を見渡してみると余裕が出てきますし、体もみんなのほうを向けるので、オープンな雰囲気を作ることができます。
目が合っちゃったら恥ずかしい…というのもありますが、もしあっちゃってもニコッと一瞬だけ頬を上げて微笑んでおいたら気まずいことはないでしょう…たぶん…。
通りすがりに目があったらニコッ。
や、変に好意持たれる可能性があるか(汗;
コミュ障の人でも実践できる会話テクニック
さてほかにも本を読んでて、コミュ障の私でも役立ちそうだなと思った項目をまとめてみます。
こまめな声掛け
こまめな声掛けをしていくと、職場の風通しがよくなります。
業務関係の一言でこまめな声掛けを心がけています。
「〇〇作業終わりました」「○○異常なしです(点検のとき)」
とか。
あと業務内容の確認で質問するのもこまめな声かけになりますよね。
そういえば過去の上司ですっごく尊敬していて、一緒に働くの楽しいと思った人は、「どーだ?調子は?」とか、「いつもありがとなー。」とか、短いけれども細かな声掛けをしていた気がする。
その上司とまではいかないけど、まずは自分ができそうな声掛けから始めていきたいと思います。
雑談は短く切り上げられる内容で!
雑談はすぐに切り上げられる内容で話すと相手を身構えさせなくていい、というのも目からうろこでした。
そのためにも、内容は意味のないものでOK。
そう!オチがなくてもいいんです(違う)!!
オチの有り無しはともかく、すぐに切り上げられるというところが、話すの苦手な自分にとってありがたいですね。
忙しくても相手の顔を見て返事をする
あと話しかけにくい人=とっつきにくい人でもあると思うんだけど、それを助長するのが人の顔を見ずに返事するケース。
手がふさがっていて視線を逸らすとヤバい!という場合は除いてですが、忙しくても相手の顔を見て返事しようと思いました。
雑談苦手…そんな人が職場でちょっと工夫して行えるノウハウが満載
そんな感じで、「話しかけたくなる人、ならない人」は、コミュニケーションに苦手意識を持つ人でも割とすぐ簡単に、職場で実践できるノウハウがたくさん掲載されている良著でした!
あと読みやすい。
半日ぐらいでパパっと読めるのも自分としては良かったです。
気になる方はぜひ読んでみてください。
まぁ、結局、職場の話しかけたくない人の悩みは解決していないんですけどね。
もうその人のことはほっといてほかの人との仕事に注力することにしました。
まぁもうその人知らんわ、という感じでこの記事を締めくくります。